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| タコは、古くは「タルコ」と呼ばれていましたが、いつの間にか「ル」が抜け「タコ」になったという説があります。
タコの「タ」は「足る」で満ち足りているという意味になり、「コ」は「壺(こ)」のこと。つまり、腹のふくれたツボ。腹の中に食べ物をいっぱい詰めこんで、常に満足している生き物という意味。 昔、骨がなくて柔らかいナマコを「コ」と呼びましたが、タコの「コ」もここから来たという説もあります。「タ」は足袋(たび)の「タ」で、足のことであり、タコは足をたくさん持った軟体動物という意味にもなります。 |
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| タコは大変知能が発達していて、敵が近づくと、すばやく岩場の穴かタコツボなどに逃げ込み、石をしっかりかかえピタリとふたをしてしまうそうです。タコはまさに海中の忍者で、足が一本入るほどの隙間さえあれば、あの巨大な頭(実は胴体)ごと、苦もなくスルスルと通り抜けてしまいます。
タコは、実は立派な長寿食なのです。 低脂肪で高タンパク食ですから、肥満が気になる方でも、安心して食べられます。ことのところ注目を集めているのが、タコに多いタウリンというアミノ酸。よく、「人は血管と共に老いる」といわれるように、若い時の血管はしなやかで弾力がありますが、中年になると硬くなり、動脈硬化の傾向が出てきます。しかし、これは程度の差こそあれ、むしろ自然現象で、ふつうは30代後半から起こってくるそうです。 ところが焼肉などのように脂肪のとり過ぎやストレス、運動不足などの要因によって、早ければ10代、20代から動脈硬化が始まることが分かっているのです。 そこで登場するのがタウリン。血液中コレステロール値を下げ、動脈硬化を防いで高血圧の改善にも役立っているのです。タウリンには肝臓や心臓を丈夫にしたり、視力低下を回復させる作用もあるそうです。 ゆでタコを醤油につけてさっとあぶり、マヨネーズをつけると酒の肴に絶品。タコの甘さがきわだって実にうまいのです。 |
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| 1932年、福島県生まれ。食文化史研究家。食文化研究所、綜合長寿食研究所所長。西武文理大学客員教授。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究者でもあり、長寿村の食生活を長年にわたり調査している。 著書に『永山豆腐店-豆腐をどーぞ』(一二三書房)、『頭イキイキ血液サラサラの食事術』(講談社+α新書)、『和食の起源』『日本人は何を食べてきたのか』(青春出版社)、『万葉びとの長寿食』(講談社)、『健康食なっとう』『健康食みそ』(いずれも農山漁村文化協会)、『和食のすすめ』『ひとり鍋のすすめ』(春秋社)、『日本古代食事典』(東洋書林)、『100歳食入門』『みそ和食』『100歳食 レシピ編』(家の光協会)ほか多数。 |
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