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日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

日本各地の長寿村を研究して分かったことは、「長生きの名人」は「食べ方の名人」でもあるということ。健康で長生きできるような「力」を持った食べ物を選択する能力が感心するほど発達しているのです。

季節の野菜、キノコ、魚を中心にした食生活を実行し、料理するにしても素材の切り方がちがうのです。たいがい大きめ。カボチャでしたら7、8センチ位。ニンジンやキンピラにいたってはたっぷり10センチはあります。

したがって、食べる時には口を大きく開けて、よく噛むようになります。よく噛むから、その刺激が脳に伝達されて活性化され、脳の血行もよくなり老化防止に役に立つ。よく噛むと唾液がたくさん出て、風邪やガンなどの病気に対する免疫力が強くなることが分かっています。

  


長寿村の人たちは、女性でも男性でも、カボチャやイモなどのように、ポクポクしている食感のあるものを好む傾向が強いようです。ほどよい天然の甘さがよいのでしょうね。 とくにカボチャ好きの女性に年齢を感じさせない素敵な方が多いのは、ビタミンCやカロテンなどのおかげかもしれません。

カボチャは代表的な緑黄色野菜のひとつで、細胞の酸化を防ぐカロテンの宝庫。毎日、野菜を通してカロテンをとっている方は、肌に若々しい張りがあり、病気に対する抵抗力も強く、10歳は若く見えるそうです。

カロテンは体内でビタミンAになるものと、カロテンのまま働きガンを予防したり、その進行を遅らせたりするものとがあります。Aの方は、疲労回復やのど、気管の粘膜を丈夫にする、細菌などへの抵抗力を強化するといった作用で知られています。

カボチャのビタミンで多いのは、A、C、Eですが、これらはガンや老化の進行を予防する3大ビタミンといわれています。Aは肌に潤いを与え、Cはシミが発生するのを防ぎ、Eは血液の循環をスムースにします。カボチャのカロテンはワタの部分にも豊富ですから、少し残して料理すべきでしょう。カボチャには食物繊維も多く、腸の中の老廃物や発ガン物質といった有害物質を排除する力も期待できます。

1932年、福島県生まれ。食文化史研究家。食文化研究所、綜合長寿食研究所所長。西武文理大学客員教授。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究者でもあり、長寿村の食生活を長年にわたり調査している。

著書に『永山豆腐店-豆腐をどーぞ』(一二三書房)、『頭イキイキ血液サラサラの食事術』(講談社+α新書)、『和食の起源』『日本人は何を食べてきたのか』(青春出版社)、『万葉びとの長寿食』(講談社)、『健康食なっとう』『健康食みそ』(いずれも農山漁村文化協会)、『和食のすすめ』『ひとり鍋のすすめ』(春秋社)、『日本古代食事典』(東洋書林)、『100歳食入門』『みそ和食』『100歳食 レシピ編』(家の光協会)ほか多数。
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