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日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

春になると、海辺が恋しくなります。
草木が芽をふくらませ、貝類も味がのってきます。
その中でも注目したいのがアサリ。

アサリは水がぬるむころになると、身をぷっくりと太らせます。 山から流れこむ有機物などの栄養を盛んに吸収して、コハク酸などのうま味成分をどんどん増やします。

そして、若返りのビタミンEや脂肪の代謝をスムーズにするビタミンB2、記憶力をよくするビタミンB12、さらに骨を丈夫にするカルシウムや亜鉛、貧血の予防に役立つ鉄といったミネラルも少なくありません 。

  


アサリのビタミンB類は水溶性のために、みそ汁の具にして、汁ごととるのが理想的です。アサリなどの貝類がよく「海のエキス」と呼ばれるのは、海水中のミネラルがたっぷりと含まれているためで、アサリも例外ではありません。

アサリに豊富なビタミンB12には、記憶力や学習能力を高めるだけでなく、鉄と並んで貧血を防ぐ上に、肝臓の働きを強化する作用もあるといわれています。 その肝臓の健康を守る上で、欠かせないタウリンが、アサリにはたっぷり。

タウリンはコレステロール値を下げたり、動脈硬化をはじめとする生活習慣病の予防にも大きな力を発揮することでも知られていますが、疲労回復にも役立ちます。

また、イライラを防いで頭をすっきりさせる働きでも注目されていますが、パソコンやケイタイなどの使いすぎによる眼精疲労を防ぐ成分としても期待されています。 アサリといえば潮干狩りですが、今年は暖冬の影響で3月はじめ頃から行われています。

アサリには、貝類特有のうま味であるコハク酸をホタテに次いで多く含んでいます。したがって、いいだしが出ます。冬から春にかけてが旬で、からつきのままみそ汁にするのが、いちばん美味。
調理のコツは、煮すぎないこと。

1932年、福島県生まれ。食文化史研究家。食文化研究所、綜合長寿食研究所所長。西武文理大学客員教授。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究者でもあり、長寿村の食生活を長年にわたり調査している。

著書に『永山豆腐店-豆腐をどーぞ』(一二三書房)、『頭イキイキ血液サラサラの食事術』(講談社+α新書)、『和食の起源』『日本人は何を食べてきたのか』(青春出版社)、『万葉びとの長寿食』(講談社)、『健康食なっとう』『健康食みそ』(いずれも農山漁村文化協会)、『和食のすすめ』『ひとり鍋のすすめ』(春秋社)、『日本古代食事典』(東洋書林)、『100歳食入門』『みそ和食』『100歳食 レシピ編』(家の光協会)ほか多数。
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