永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第1回 「黒ごまで今日もニコニコ元気」

「転ぶな、怒るな、風邪ひくな」。昔からいわれてきた、長生きするための三条件です。ところが、年をとるにつれて、転びやすくなるし、怒りっぽくもなります。さらに加えて、免疫力もダウンしますから、風邪も引きやすくなる。これが、老化の現実です。ところが、最近では、若い人たちまでが、簡単に転ぶし、怒る。風邪も引きやすい。困ったものです。若い方も、お年寄りも、転倒を防ぐために、骨を丈夫にして、運動神経の老化防止につとめましょう。そのために、重要になるのがカルシウム。

次は「怒るな」です。怒りは、長生きの大敵です。一気に血圧が急上昇して、脳や心臓に大きなショックを与えてしまいます。ここでも大切なのはカルシウム。イライラを防ぎ、気分をおだやかにしてくれるからです。

風邪は万病のもとといわれるくらいですから、「風邪ひくな」も重要になります。風邪が原因で、大病を誘発し、寝たきりになったらとりかえしがつきません。 そこで、おすすめしたいのが「黒ゴマ」。転倒やイライラを防ぐ上で欠かせないカルシウムが100グラム中に1,200ミリグラムも含まれているのです。成人が一日に必要とする量は600ミリグラムですから、その二倍。さらにビタミンやミネラルの宝庫であり、総合的に体力強化に役立ちます。黒い色素はアントシアニンで、免疫力をパワーアップする作用があり、風邪予防にピッタリ。
さあ、黒ゴマを食べて「ワッハッハッ」しましょう。

永山 久夫(ながやま ひさお)プロフィール

1932年、福島県生まれ。食文化史研究家。食文化研究所、綜合長寿食研究所所長。西武文理大学客員教授。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究者でもあり、長寿村の食生活を長年にわたり調査している。
著書に『永山豆腐店-豆腐をどーぞ』(一二三書房)、『頭イキイキ血液サラサラの食事術』(講談社+α新書)、『和食の起源』『日本人は何を食べてきたのか』(青春出版社)、『万葉びとの長寿食』(講談社)、『健康食なっとう』『健康食みそ』(いずれも農山漁村文化協会)、『和食のすすめ』『ひとり鍋のすすめ』(春秋社)、『日本古代食事典』(東洋書林)、『100歳食入門』『みそ和食』『100歳食 レシピ編』(家の光協会)ほか多数。


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