永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第44回 「スルメとマヨネーズ」

歴史的にみると、日本人は他の国の人たちがあまり口にしないようなものに、むしろ美味を感じるような傾向があります。
イカやタコ、ホヤ、ナマコなどであり、イナゴやハチの子も食べますし、内陸部に入ると川の虫なども珍味として食べています。このように雑食性の高さが、和食文化の特徴でもあり、日本人が世界で一番長生きできる背景にもなっています。
スルメとマヨネーズ
世界中でもっともイカの好きな民族は日本人。イカは魚のように骨がないので食べやすいし、日干しにしてスルメにすると保存もきき、いっそう味もよくなる。縄文時代の貝塚から石灰質の甲が出土しており、縄文人もやはりイカは大好物だったようです。

イカの成分で最近注目されているのがタウリン。アミノ酸の一種でタコやサザエ、カキなどにも豊富に含まれている。タウリンは疲労回復に役立ち、気力や体力を強化する作用もあります。また、肝臓の働きを活性化する作用もあり、酒の肴にイカの塩辛やイカ・ソーメン、タコの刺し身などが用いられるのは科学的な根拠があります。

イカにはとくにタウリンが多く、スルメに付着している白い粉はタウリン結晶体。人間の体内にも存在しており、脳細胞や心臓、肝臓といった重要な臓器に多い。ただタウリンは水に溶けやすい性質があり、刺し身で生食したほうがその豊富なアミノ酸を無駄なく活用できます。スルメをあぶって裂き、マヨネーズをつけて食べると悪酔いを防ぐ上で役に立つといわれています。


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