永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第60回 「戦国武将はサケが大好き」

日本人はサケが大好き。とくに関東から東北地方にかけて、サケはお正月など大切なお祝い事には欠かせません。
戦国武将はサケが大好き
昔は「シャケ弁」という言葉があるほど、弁当のおかずにサケの塩引きが好まれました。大きなアルミニウムの弁当箱に、ご飯をぎっしり詰め、おかずは塩引きだけ。ほかに入っていたとしても、大根の漬物か梅干しくらい。

ご飯をたくさん食べて、体をよく使って働いていた時代には、理想的なランチだったのです。戦国武士たちの献立にも、よく登場しています。当時の武士たちは、米を一日に五合(七五〇グラム)平らげていますから、塩味の強いサケは理想的だったのです。とくに好んだのが、織田信長や豊臣秀吉、武田信玄、伊達政宗など。

塩引きはご飯の味を引き立てるだけではなく、体の免疫力の低下や老化を防ぐ成分も豊富なのです。たった一つの欠点は、塩分の多いこと。ほどほどの塩味で食べるのでしたら、すばらしい長寿食。

肉色が紅色なので赤身という印象ですが、実はサケは白身魚。エサのエビなどから摂取する色素が元で赤く見えるのです。赤さはアスタキサンチンと呼ばれる色素成分で、カロテンやビタミンEなどをはるかに上回る抗酸化力、つまり老化を防ぐパワーを持っており、心臓や脳の血管の動脈硬化を防ぐ貴重な働きで脚光を浴びています。その上、記憶力の低下を防ぐ成分まで豊富なのです。


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