栽培は、今でこそ菌を植えつける方法ですが、明治、大正の頃までは、しいたけが自生している台湾の山などから、偏西風にのって飛んでくるしいたけの胞子を待つという自然まかせの栽培をしていました。だから、偏西風の吹く時期になると、神社などでお祓いをし、神頼みをしたそうです。
しいたけは「ガンの予防に!」などと、身体に良い食品の代名詞のようにいわれてますが、食べておいしく、低カロリーですから、肥満防止にも最適な食品です。
主成分はたんぱく質、脂肪、炭水化物をはじめ、カルシウム、鉄、リンなどのミネラル類、繊維質、ビタミンA、B1、B2、Cの他、アラニン、ロイシン、エルゴステリン、フィトステリンなどで総合的にバランスよく含まれています。
このうちエルゴステリンは日光にあたるとビタミンDに変わり、カルシウム、リンの吸収を促進し、骨を丈夫にします。一度日光にあててから食べるとよいでしょう。フィトステリンはコレステロールの沈着を抑え、動脈硬化を予防します。また、ビタミンB類は造血作用を促しますから、貧血や肝機能向上に有効です。
このようなことから、しいたけは強壮剤としても古くから用いられてきました。最近では、胞子に含まれる成分に強力な抗ウイルス性物質生成作用があることがわかり、抗ガン剤開発の研究も進められています。これだけ身近で、すばらしい効果をもつ食品は他にはないでしょう。
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