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ベジタブル&フルーツマイスターが教える知っトク!なっトク!野菜と果物のマメ知識
今月のお題は…
にんじん
 にんじんはセリ科の1〜2年生植物で、原産地はアフガニスタン。世界中で栽培され、たくさんの品種があります。

 大きく分けると西ヨーロッパで春まき栽培された短根系の西洋種と、中国北部で夏まきとして発達した長根系の東洋種の2つ。日本には16世紀頃に東洋種が、江戸末期に西洋種が伝えられました。昭和30年ころまでは長根品種が全盛でしたが、最近では短根品種が圧倒的シェアを占めています。

 日本料理には肉質が柔らかい長根品種の方が適していますが、栽培が難しいため国内では一部の地域でしか栽培されていません。

 現在市場では4〜7月までの春夏にんじんと、8〜3月までの秋冬にんじんによって周年供給されていますが、柔らかくて生食用に最も適しているのが「新にんじん」といわれる3月下旬から5月下旬にかけて出回るにんじん。とても栄養価の高い野菜なので、積極的にとるようにしましょう。

 若い人の間で人気のにんじんジュースですが、これは“ビタミンAのもとになる色素のβ−カロテンが肺ガンを抑える作用がある”と、テレビや雑誌で話題になったことが影響しているようです。おもな栄養成分はビタミンA、B、C、カルシウム、リンなどです。ビタミンAは肌あれ、夜盲症に有効といわれ、また、にんじんに含まれる琥珀酸カリウム塩には血圧降下作用があると最近の研究でわかってきました。さらに、にんじんには体内の水銀イオンの排泄を促す作用や、整腸作用、治りにくい下痢にもよいようです。

 にんじんの葉には根に劣らぬ栄養があることも忘れてはいけません。葉100g中のビタミン含有量は、ほうれんそうの1.3倍、みかんの5倍、はくさいの100倍以上もありますし、リジン、スレオニン、カルシウムを豊富に含んでいます。若葉は香りもよいので、パセリの代用として使ったり、おひたし、てんぷら、炒め物などに根の部分とともに使うのがよいでしょう。

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