β−カロテンを多く含む緑黄色野菜が、ガンの予防に効果的と脚光を浴びた80年代から急速に需要が伸び、90年代もその人気は衰えませんでした。平成5年の東京市場取扱量は1万5000トン、6年は
1万5700トンと僅かながら増加しています。
原産地はヨーロッパで、紀元前600年ころ野性のキャベツから生まれました。ブロッコリーの語源はイタリア語の「キャベツの芽」。日本では「緑花椰菜(緑はなやさい)」ともいいます。大産地となった米国には、イタリア系移民が伝えました。戦前はあまり需要がなく、戦後、栄養価が評価され、健康指向で除々に需要が伸びていきました。日本には明治の初期に伝わりましたが、普及したのは戦後。需要が伸びたのはごく最近です。食べる部分は、カリフラワーが花球ですが、ブロッコリーは「花蕾(からい)」 という若い茎の部分を食べます。 ビタミン、ミネラルともに豊富ですが、とくに目を引くのは、ビタミンCが大変多いことです。なんと100g中に160mgも含まれています。これは、ほうれんそうの約2倍です。その他、緑黄色野菜の特徴であるβ−カロテンは体内に入ってビタミンAに変化して、抗ガン作用をあらわします。緑黄色野菜を毎日食べる人はたまにしか食べない人に比べて、ガンの発生率が極めて低いことは実証済みです。 ただ、栄養豊富なブロッコリーも、料理の仕方で栄養摂取効率が変わるので注意してください。ブロッコリーに含まれるビタミンAとCはノドや鼻の粘膜の抵抗力を高める働きを持っていますが、ビタミンCは水溶性ですので、茹ですぎには気をつけてください。また、ビタミンAは油との相性がよく、炒めたり、揚げたりすることで吸収率がアップし、ビタミンCの損失も最小限に抑えられます。その他、食物繊維、カリウム、ビタミン類も豊富ですので、シミ、健胃、整腸、高血圧にも効果が期待できます。
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