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ベジタブル&フルーツマイスターが教える知っトク!なっトク!野菜と果物のマメ知識
今月のお題は…

もも
   風邪をひいた時にはモモの缶詰を食べた、という経験をお持ちの方は結構いるのではないでしょうか。甘いシロップに漬かったモモ缶を思い出すと、舌がその甘さを覚えているのでしょうか、じわっと口の奥から唾液が分泌されてきます。果物売場にも徐々にモモが並び始めました。とはいっても今はまだハウス物。露地物が熟して本格的に店頭をにぎわすのは、梅雨明けした7月中旬頃になります。
  原産地は中国黄河上流の高原地帯で、日本における主力産地は山梨、福島、長野、岡山などです。モモは大きくわけて白鳳系と白桃系があり、早生種、中生種、晩生種でそれぞれ主力品種があります。分類方法は果実表面の毛の有無、球形、果肉の色(白肉、黄肉)、果肉の柔らかさ、核離れ(種と果肉が離れやすいか否か)などで分かれ、日本では有毛、球形、白肉、粘核の桃が主力品種になっています。皮に毛がないネクタリンはモモの変種で、主要品種に「ファンタジア」「秀峰」「興津」などがあります。 

  早生には「ちよひめ」「日川白鳳」「八幡白鳳」「武井白鳳」、中生には「白鳳」「清水白桃」「あかつき」「浅間白桃」「大久保」、晩生には「白桃」「ゆうぞら」「川中島白桃」「黄金桃」などがあります。

 早生種の主力である「日川白鳳」は、山梨市で発見された白鳳の枝分かれ品種。果実の大きさは200〜250グラム程度の中。白色果肉で果汁が多く糖度は12%程度。旬は7月上旬から中旬です。

 白鳳」は昭和7年に神奈川県農業試験場が白桃と橘早生を交配育成させて誕生した品種です。モモの王様とも言われ、白色果肉で果汁がたっぷりで甘みも多く、すぐ柔らかくなります。上品な味わいで、ピンク色に染まる外観がとても美しく魅力的です。旬は7月下旬から8月中旬で、果実の大きさは250グラム前後です。

 「川中島白桃」は、長野市川中島の池田正元氏が自園で偶発実生から発見し、昭和52年に命名しました。果実は大きく、250〜350グラムあります。果肉は白色で果汁も多く甘味も強く、日持ちが良いため栽培が増えています。旬は8月下旬から9月中旬です。川中島白桃の偶発実生のなかから誕生したものに「黄金桃」があります。黄肉で果皮も黄色地で甘味と酸味のバランスが良いモモです。

 モモはその殆どがショ糖、果糖、ブドウ糖などの糖分です。食物繊維のペクチンが豊富に含まれているため、コレステロールを減らす作用や便秘解消に有効的です。高血圧予防のカリウムや、血行促進のナイアシンも含んでいます。桃の種の中にある桃仁(とうにん)は漢方薬にもなっています。桃の葉はお風呂に入れると、あせもに効果があるなど皮膚トラブルに良いとされ、モモは捨てるところがありません。紫外線が強いこの季節、モモの葉風呂で肌トラブルを解消してみませんか。

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