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ベジタブル&フルーツマイスターが教える知っトク!なっトク!野菜と果物のマメ知識
今月のお題は…

かぶ
  春の七草のせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろのうち「すずな」はかぶのことです。

  原産地はアフガニスタン地方や地中海沿岸の南ヨーロッパを加えた地域といわれ、紀元前から栽培されていました。日本には弥生時代にシルクロードを通り、中国から伝わったといわれています。「日本書紀」には、持統天皇が「五穀(主食)を補う作物としてかぶの栽培を奨励するおふれを出した」という記録が残っています。     
  かぶの古名は“あおな”“かぶらな”といい、昔は根だけでなく葉も重要視していたことがうかがえます。
 
  先日、長野に行った時、長野の特産品である「野沢菜」について面白い話しを聞きました。長野県野沢村のお坊さんが、京都で修行中に食べたかぶの美味しさが忘れられずに、種を持ちかえり栽培を始めました。ところが、長野は寒さが厳しく葉だけが異様に伸びてしまい、塩漬けにして食べてみたところ、たいへん美味しく評判となり、これが「野沢菜漬け」となったそうです。

  かぶは全国で生産されており、東京都葛飾区の金町付近を原産地とするきめ細かい白さが特徴の「小かぶ」、大阪天王寺付近の偏球状をした「天王寺かぶ」、滋賀県四万木原産の赤かぶで漬け物に適した「万木かぶ」、5kgもある大型の「聖護院かぶ」、島根県で古くから栽培されている、牛の角のような形をした「津田かぶ」、山形県の山間地帯で焼き畑栽培されていた「温海かぶ」など、さまざまな品種があります。

  ふだん捨てているかぶの葉には、β−カロテンを始め、カルシウム、鉄分、ビタミンA・Cに富んでいます。味噌汁の具にしたり、細かく刻んで油で炒めたりと、もっと活用してほしいものです。

  それに対して根の部分は、アミラーゼ、ジアスターゼという消化酵素が豊富です。胃腸を温め、胃痛を和らげるほか、腸の運動を促進するので、食欲不振のときには効果があります。また、咳止めや声がれには、根の絞り汁に湯を加え、氷砂糖を1〜2粒ほど加えて飲むのも良いでしょう。
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