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ベジタブル&フルーツマイスターが教える知っトク!なっトク!野菜と果物のマメ知識
今月のお題は…

ぶどう
ぶどう   果実売場の上段ケースに化粧箱に入って贈答用として鎮座している「マスカット・オブ・アレキサンドリア」があるかと思えば、大衆向けとして親しまれてきた「デラウエア」など、ブドウは多種多様です。それもそのはず、ブドウは世界で最も生産されている果実。歴史も大変古く、紀元前5000年の記録にも残されているほどです。日本は9割近くが生で食されますが、世界に目を向ければその大半は加工用としてワインの原料にされています。

  ブドウにはヨーロッパ種とアメリカ種があります。日本での栽培歴史も古く、遣唐使や仏教とともに伝来されました。しかし、雨が少なく温暖な気候が適しているブドウは、高温多湿の日本での栽培は大変困難だったと言われています。ブドウの最盛期は9月ですが、ハウス栽培物は春から店頭に並んでいます。
  ヨーロッパ種の代表とも言えるのが高級品種の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。マスカットはじゃ香の香りがするという意味です。エジプト原産でクレオパトラも食べたといわれ、歴史も古く、人気が高いブドウ。高温・乾燥を好むため、日本ではガラス室栽培され、ほとんどが岡山県の生産です。大粒の黄緑色で、香りの高さは果実の女王と言えるでしょう。夏から秋にかけて出回りますが、成熟期は9月半ば。このアレキサンドリアに甲州三尺を高配させ、日本の気候に合わせ露地栽培を可能にしたのが「ネオ・マスカット」で、成熟期は9月半ば。
 
  大衆ブドウの代表格「デラウエア」の原産地は米国。1850年頃に偶発実生として発見され、日本へは明治15年に導入されました。果粒が1〜2グラムと小粒で甘味が強いため根強い人気があります。本来は種子のある品種ですが、シベレリン処理で種なしで出回っています。最盛期は8月。

  日本生まれのブドウといえば「巨峰」。静岡県の大井上康(おおいのうえやすし)氏が石原早生とセンテイニアルを交配させて昭和17年に開発したもので、昭和30年に商標登録されています。大粒で果皮は紫黒色、果粒は12〜15グラムで果汁が多く甘味が強いブドウです。成熟期は8月下旬〜9月上旬。

  「ピオーネ」は巨峰にカノン・ホール・マスカットを交配・育成させた品種。果粒は巨峰より大きく12〜17グラム。栽培が難しいとされています。成熟期は8月下旬〜9月上旬。「マスカット・ベリーA」は、米国ブドウのベリーと欧州系のマスカットハンブルグを交配・育成させた品種で、生食だけでなく醸造用にも適しています。果皮は紫黒色で糖度が高いが香りは少なめです。成熟期は9月。

  「甲斐路」は欧州種のフレームトーケーとネオ・マスカットを交配・育成した晩生種。果粒は9〜10グラムで鮮紅色、甘味が強く、主に山梨県で生産され、9月下旬から10月上旬が成熟期です。日本の代表的品種で日本最古の「甲州」は、甘味が少ないため、現在は醸造用の生産が主力になっています。ほか「ロザリオビアンコ」「ナイアガラ」「ルビー・オクヤマ」、輸入物では「レッドグローブ」、「トムソン・シードレス」など。

  甘みはブドウ糖と果糖。ブドウ糖はエネルギー源のため疲労回復の効果があります。鉄、カリウム、カルシウムなどのミネラルが豊富で、赤ワインブームにもなったポリフェノールは、皮(アントシアニン)と種子(タンニン)にそのほとんどが含まれています。動脈硬化や肌の老化防止、ガン抑制に効果的です。
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