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江戸時代の大根番付によると、現在主流となっている青首大根の産地、愛知県宮重村の宮重大根と、同じく愛知県の方領大根が西の横綱と大関。これに対し、三浦大根と練馬大根が、東の横綱、大関を張っていたといわれていました。
その練馬大根ですが、その昔、三代将軍家光公が脚気を患い、練馬の療養所で静養しているときに、練馬村から届けられた大根で無事病気が平癒したことから、大根が江戸城に納められるようになりました。それ以来練馬村は大根一色になり、生産過剰になってしまいました。そんなとき、品川東海寺の和尚であった沢庵禅師匠が、禅宗の漬物方法であるぬか漬けを教えたことから、練馬村の人たちはぬか漬け大根を大江戸八百八町に、天秤棒をかついで売りに行くようになったそうです。
原産地はパレスチナから地中海沿岸地帯といわれ、エジプトのピラミッド建設に従事していた奴隷たちも、すでに畑で栽培された大根を食べていたという記録があります。「古事記」にも、仁徳天皇の歌の中に大根が出てきますし、仁徳天皇御陵から大根の種も見つかっています。
栄養面からいうと、ジアスターゼ、オキターゼタカラーゼなどの消化酵素が多く含まれていることが特徴で、消化に大変良いといえます。脂ののったサンマに大根おろしはつきものですが、油の酸に対する先人の知恵です。てんぷらに添えてあるのも同じで、胸やけ防止にも役立ちます。また、ジアスターゼはデンプンを消化しますから、もちを食べすぎたときの妙薬としても昔から知られています。
また、ノドの痛みには1cm角のさいの目に切った大根をハチミツに一晩つけた汁を飲むのが効果的です。その他、繊維質が多く整腸作用が大きいうえに、有用微生物の繁殖を盛んにする働きがありますので便秘や下痢、腸内異常発酵や美肌にも役立ちます。
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