スイカの原産地は南アフリカ。南アフリカから中国へ渡り、日本へは17世紀中ごろ、中国から伝わってきました。別名水瓜、英語でウオーターメロンと言われることからも水分が多い果実であることが分かります。現在、スイカといえば緑色の果皮に縞模様ですが、このスイカが出回ったのは昭和初期で、それ以前は果皮が黒いスイカでした。
スイカは大玉スイカ、小玉スイカ、種なしスイカ、黄色スイカなどさまざま。今では1年中出回っていますが、やはり5月から8月が最も出回る時期。小玉スイカは一足早く、春から出回ってきます。産地は春が熊本、夏場は千葉や茨城、山形などが主産地となり、冬場は沖縄や高知物が出回ります。小玉スイカは茨城、群馬、埼玉が主力となります。
大玉スイカは重さが5キロ〜8キロ。日本の代表的なスイカで、球形、緑色の果皮に縞柄、果肉は桃色から赤色でシャリ感があります。現在はカット販売が定着したことにより、日持ちし、果肉が鮮やかで糖度が高い品種が好まれています。品種には縞型マックス、富士光、祭りばやし777、スーパーエース、ファインエース、貴ひかりなどがあります。
富山県の特産である黒部スイカは、ジャンボスイカ、入善スイカとも呼ばれる、俵型の15〜20キロもあるスイカで、贈答用として使われています。北海道当麻町特産の「でんすけすいか」は、果皮が黒で果肉が赤く、ヨーロッパ原産の黒皮すいかと日本産の縞皮すいかを交配、改良した、とても糖度が高いスイカです。日本で開発された種なしスイカは、発芽しにくいことや、成熟が遅いことから、生産量が減ってしまいました。
小玉スイカは、果皮や果肉の色、縞模様は大玉スイカと同様で、重さが1・5〜2キロ程度で運びやすく、冷蔵庫に丸ごと入れることができます。果皮が薄いため、割れやすいという欠点があります。品種は紅こだま、マダーボールなど。
ほか漬物用として、和歌山県の特産である源五兵衛スイカは、果肉が白くて硬いスイカです。面白い物では、香川県で生産される四角スイカ。約6キロの大きさで、品種は縞王、冷蔵庫に収まりやすいようにと、約25年前に開発した四角いスイカです。特殊な強化ガラスを利用して栽培しています。
90%以上が水分のスイカには、カロテンが多く含まれています。利尿作用があることで知られていますが、これはシトルリン(アミノ酸)やカリウムが豊富なことからで、腎臓病や高血圧、動脈硬化、むくみ、二日酔いなどに効果的です。スイカを煮詰めて作るスイカ糖は、スイカの栄養分を丸ごと、そして1年中摂れるようにと、昔から作られてきました。皮にはコレステロールを下げる働きがあり、種子にはリノール酸やたんぱく質が豊富で、スイカには捨てるところがありません。