春夏秋冬。日本には四季があって、その季節ならではの美味しい食材があります。ところが最近では、野菜の生産技術の進歩にともなって、１年中平均的に美味しい野菜が食べられるようになっています。もちろんそれはそれでいいことだけど「それじゃあちょっと寂しくない？」と声をあげたのが世田谷区にお住まいの主婦クミさん。クミさんいわく「美味しいからという理由だけじゃなく、子どもが食に対する感受性をなくさないためにも、旬のものは旬の時期に食べることが大事だと思うんです。最近は味覚オンチの子どもが増えていますからね」とおっしゃいます。いやホント、これってとても大事なことですね。

  そこで今回、クミさんがつくってくれたのは、春野菜をつかったポテトサラダ。家族みんなが大好きな「我が家の味」だということです。つくり方自体は普通のポテトサラダと変りはありませんが、クミさんはポテトサラダにマストの食材であるきゅうりを使わず、甘味のある春キャベツを使っています。また、新ジャガイモ、モロッコいんげん、アスパラなどの春野菜をふんだんに使い、ひと味もふた味も上をいくポテトサラダに仕上げてくださいました。味付けの基本は塩コショウとマヨネーズ。でも、せっかく美味しい春野菜なのだから「控えめにね」ということ。何となく、春の風がただよってくるようなサラダです。