たまねぎの豆知識
2022年1月10日
たまねぎってどんな野菜?
たまねぎは和洋中問わず、どんな料理にも欠かせない野菜。西洋料理では味づくりのベースとして多く使われることから「西洋のかつおぶし」とも呼ばれています。
食べているのはどこの部分?
たまねぎはユリ科ネギ族です。土の中に埋まっているので、根の部分を食べていると思われるかもしれませんが、鱗片葉という「葉」の部分を食べているのです。
新たまねぎって何が違うの?
秋冬に出回る茶色の皮をしたたまねぎと、春に出回る黄緑色の皮をした新たまねぎの違いはズバリ「出荷までの貯蔵期間」。通常のたまねぎは収穫後に1か月ほど低温の貯蔵庫で乾燥させてから出荷されます。一方で新たまねぎは収穫後すぐに出荷されるため、みずみずしさが保たれていて、食感が柔らかいのが特徴です。また、辛みも少ないので生でもおいしく食べられます。加熱する場合も水分が多く通常のたまねぎより火の通りが早いので短時間で調理することができます。
涙を出す成分の嬉しい働き
たまねぎを切ると独特の匂いを発し、その匂い成分が目や鼻に染みて涙が出てきます。この涙を出す成分は硫化アリルの一種です。硫化アリルは細菌に働きかけ、たんぱく質を分解し、菌を抑え込むという強い殺菌・抗菌作用があり、風邪などの予防・改善に効果的です。
またビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を活発にする働きがあり、慢性疲労や筋肉疲労の回復に有効です。
涙を抑えるには…
(1)切る前に玉ねぎを冷蔵庫で15分ほど冷やします。冷やすことによって揮発成分の発散が抑えられます。
(2)包丁や玉ねぎの切り口を水で濡らします。水分が成分の発散を防ぎます。
(3)電子レンジなどで軽く熱を加えてから切ります。加熱することで揮発成分が変質し、発散が抑えられます。
たまねぎの皮は捨てないで
たまねぎの外皮にはケルセチンというポリフェノールの一種が含まれます。強い抗酸化作用をもっているので、捨てずにベジブロスにするなど調理を工夫して摂取しましょう。