「タマゴ植物」と呼ばれる野菜は、何?
2022年8月17日
ドイツでは「タマゴ形のりんご」と呼ばれています。
英語で「Egg Plant」と呼ばれているこの野菜。
紫色のものがポピュラーですが、中には白いものもあって、まるでタマゴのよう!
ヒントは、写真のガクの部分。
このかたちに見覚えがありませんか?
答えは >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 「なす」です!」
英語でエッグプラント、ドイツ語でアイエル・アプフェル(タマゴ形のりんご)といいます。
原産地のインド東部で見かける野生種は、卵によく似た形の小なすだそうです。
特に日の当たらないところで育ったために白色になったなすは、卵が枝にぶらさがっているかのように見えるそうですよ。
ことわざ「秋なすは嫁に食わすな」の真意とは?
姑が嫁に意地悪をして、美味しい「秋なす」を食べさせないようにしていたという訳ではないようです。
なすは水分を多く含んでいため、食べると体を冷やす効果があり、寒くなりはじめる秋に、お嫁さんが体調をくずさないようにと気遣ったことから、このようなことわざが出来たのだとか。またばすには種が少ないため「子宝に恵まれない」ことを案じて、食べさせないようにしたともいわれています。
紫色の皮に注目! 栄養素「 ナスニン」
実の大部分は水分で、ビタミンとミネラルはわずかしか含まれていない・・・などと、なすは栄養が少ない野菜といわれてきました。
ですが、なすの皮の紫色の成分である、アントシアニンの一種「ナスニン」には、コレステロール値を下げる効果があることがわかってきました。
「ナスニン」は活性酵素の働きを抑える効果があり、老化防止やガン予防によいといわれています。 なのでなすは皮をなるべく剥かずに調理して、上手に美味しく食べてくださいね!
なすの歴史
世界中で食べられている「なす」の原産地はインドの東部といわれています。日本には、1200年ぐらい前に中国から伝わり、奈良時代にはすでに栽培されていました。このルートは、いわば東ルート。一方、西ルートは、インドから古代ペルシャへ伝わり、ペルシャ貿易によって北アフリカを経由してヨーロッパへ渡りました。それから、アメリカ大陸まで伝わったのだそうですよ。