「胃腸のホウキ」ってどんな野菜?
2022年1月17日
それは、スーパに行けば、まず1年中見ることのできる野菜。
おみそ汁の具、お浸しなどでお馴染の…
胃腸のホウキ
答えは、ほうれん草。おみそ汁の具、お浸しなどで和食の食材としてお馴染みのほうれん草ですが、実は、日本以外の国でも古くから愛されてきた食材なのです。
ヨーロッパでは、昔から、ほうれん草を“胃腸のホウキ”と呼んで、葉の部分を食べる野菜の中でも、多く食べられてきました。食物繊維が胃腸を整え、便通をよくしてくれることから、「胃腸のホウキ」と呼ばれていたのでしょうね。 それに、ビタミン、ミネラル類も豊富に含んでいて、ほうれん草の葉を6枚食べれば、1日に必要なビタミンAや鉄分をとることができます。
昔の人は、ほうれん草がちゃんと体に良いことを知っていたんですね。
ところで、もうひとつクイズです。
「ほうれん草」って、なんで「ほうれん草」って言うかご存じですか?
八百屋さんとかで、「法連草」って書いてあったりするので、仏教とかと関係があるのかと思いきや、ほうれん草の「ほうれん」は、「法連」じゃなくて、「菠薐(ほうれん)」と書くのだそうです。「菠薐(ほうれん)」は、中国語でペルシャ(現在のイラン)のことなんだそうです。
それもそのはず、ほうれん草の原産地は西アジア・コーカサス地方、砂漠地域なのです。ほうれん草は、大きく分けて東洋種と西洋種の2種類あります。シルクロードを旅して、アジアに広まったものが東洋種となり、地中海を渡ってヨーロッパから世界に広まったものが西洋種となったのです。
ほうれん草を食べるときは
ほうれん草を食べるときに気を付けたいのが、アクの主成分・シュウ酸です。多量に摂取すると腎臓や尿路結石を引き起こすことがありますので、ゆでてから調理したり、食べるようにしましょう。
※水耕栽培により、シュウ酸の量を減らして作られた生食用ほうれん草なら、そのままでも大丈夫です。
ゆで方のコツ
ゆでる時は、根元に十字に切れ目を入れると、土が落ちやすく、火の通りもよくなります。
「寒締め」といわれ、収穫前にあえて冬の寒さにあてて栽培したちぢみほうれん草は、甘みが増し、栄養価も高くなることが分かっています。