永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第4回 「生卵かけ納豆ご飯で、私サクセスよ」

脳細胞は、多くの神経伝達物資を駆使して、情報のやりとりをしていますが、記憶力や学習能力などと関係の深いのがアセチルコリンという神経伝達物質。そのアセチルコリンの原料がレシチンで、納豆に大量に含まれています。

人間は年をとるにつれて、脳の中の神経伝達物質が少なくなっていきます。これが、物忘れの一因と考えられています。

そこで、神経伝達物質の原料となるレシチンを補給すれば、記憶力の低下も予防できるのではないかと期待されているわけです。

実際、認知症の方に、レシチンを飲んでもらったところ、アセチルコリンなどの情報伝達物質が増えたという報告もあります。

このレシチンは大豆だけではなく、卵黄や私たちの主食のご飯にも大量に含まれているのです。

日本人の好きな食べ方に、「生卵かけ納豆ご飯」があります。この独創的な食べ方こそ、情報化時代で成功するためのブレイン・フード(健脳食)といってよいでしょう。卵黄には脳内でアセチルコリンの合成には欠かせない働きをするビタミンB12も含まれているのです。物忘れを防ぐ、アセチルコリンを効率よく合成するためにはビタミンB12が重要になってきます。

卵黄から作られるのがマヨネーズですから、納豆にマヨネーズを混ぜても、同じような効果が期待できます。さあ、きびしい情報化時代でサクセスするためにも、今日は「 生卵かけ納豆ご飯」でいきましょう。


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