永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第10回 「マグロのマヨネーズあえはすてき!」

もっと記憶力や学習能力を高めたい。物忘れも防ぎたい。もっともっと性能のいい頭にしたい。そこでおすすめしたいのは、マグロのマヨネーズあえ。作り方は簡単。

まず、タマネギをみじん切りにしてマヨネーズに混ぜ、そこへマグロのぶつ切りを入れてあえます。かくし味に、醤油を少々かけて出来上がり。マグロは赤身で十分です。タマネギを入れたマヨネーズが、まるで"魔法”のようにおいしくしてくれます。

マグロに多いタンパク質はアミノ酸バランスがよく、しかも、その含有量は魚の中ではトップクラス。タンパク質は、筋肉や血液、脳の中の神経伝達物質などの原料になるだけではなく、ケガの治癒力や免疫力を高める働きもしているのです。

「頭がよくなる」とか、「ボケを防ぐ」として世界中で脚光を浴びているDHA(ドコヘキサエン酸)は魚の脂質に多い成分ですが、とくに豊富なのがマグロ。 通常、脳の脂肪にはDHAが10%程度含まれていますが、部位によっては20%近く、とくに経験や学習によって得た情報を記憶する海馬(かいば)という部分には25%もの高い割合で含まれているそうです。記憶に関して、DHAがいかに重要な働きをしているかがお分かりのことと思います。

さらにマヨネーズには記憶のサポーターといわれるレシチンが豊富。レシチンは、腸の中でコリンに分解され、脳に運ばれ記憶との関係の深い情報伝達物質であるアセチルコリンとなることが分かっています。一方のタマネギには心臓病や動脈硬化などを防ぐケルセチンが含まれており、「マグロのマヨネーズあえ」は長生きの理想食といってよいでしょう。


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