永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第11回 「トマトは太陽がくれた長寿食」

ヨーロッパには「トマトのある家に病人なし」とか、「医者いらずの健康食」といったことわざがあるそうですが、そのくらいトマトは栄養効果の高い元気の出る食べ物という意味です。

赤色といい、丸々とした形といい、まるで太陽の分身。天然のサプリメントです。ハウス栽培によって年中出回っていますが、旬は夏。これからが本番です。強い太陽のエネルギーで完熟したトマトはひなたくさい、野生の香りがあり、ビタミンCやE,カロテンもたっぷり。

「ビタミン」というとまっ先に思い浮かべるのはビタミンCではないでしょうか。このビタミンCが注目されているのです。

ビタミンCの血中濃度の高い人ほど長生きできることが分かってきたからです。血液中のコレステロール値を下げたり、免疫力を強化して風邪のウィルスの侵入を防ぎ、病気の回復を早めるなどの働きもしています。

ストレスが続くと、体内のビタミンCがどんどん消耗されていくそうです。ストレスに弱い方はビタミンC不足かもしれません。トマトの多彩な健康作用はビタミンCやE、カロテンなどに負うところが、きわめて大です。これらは、いずれも強い抗酸化作用があります。  

年をとると、よく顔や腕などにシミが出現しますが、このシミこそ私たちが直接見ることのできる体のサビ、つまり酸化なのです。健康で、元気に長生きするためには、酸化に負けない成分をとる必要があります。それがビタミンCやE、カロテンなどですが、さらにトマトには強力な抗酸化のリコピンが含まれているのです。   

リコピンは完熟したトマトの方が強いですから、旬のはちきれそうなトマトを丸かじりするのがベスト。マヨネーズをたっぷりつけて。これから出回るトマトにはうま味成分のアミノ酸も豊富に含まれており、トマトは夏の太陽がくれた「真っ赤な長寿食」なのです。


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