日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。
第13回 「ニンニクの力で100歳現役」
同じ年でも、実に若々しい人もいれば、驚くほど老けこんで見える人もいます。つまり、老化に進行速度には個人差があるのです。
これからは「アンチエイジング」、つまり「老化防止」の時代。「食べ物」のとり方によって、10歳はおろか、20歳から30歳くらいは差のつく時代となるでしょう。
100歳になっても、脳年齢、足腰年齢、骨年齢、心臓年齢、恋愛年齢を30歳若い70歳くらいの”生命パワー”を保てたら、これほど愉快なことはありません。
病気や老化現象は、体の細胞のサビ、つまり酸化が引き金となっておこることが分かっています。不老長生、100歳現役を望むなら、毎日、抗酸化力の強い成分を努めてとり入れる必要があるのです。 元気で長生きしている方の中には、ニンニク大好きという場合がたいへんに多い。かすかな匂いですぐ分かるのですが、体にキレがあり、いつもニコニコしていて表情も若いのです。
ニンニクを常用することによって、免疫力を強化し、ニンニクの抗酸化作用を生かして老化の進行にストップをかけているのです。このニンニクこそ、超老化防止フードなのです。生のニンニクを刻んだりすると、細胞が破壊され、アリインという成分がアリナーゼという酵素と反応してアリシンという揮発性の硫黄化合物が発生。このアリシンこそ、ニンニク臭の原因。
ニンニクの薬効の中心的存在こそ臭気のアリシンで、強精作用があり、殺菌効果や抗酸化作用、抗血栓作用、さらには血液のサラサラ効果まで期待されているのです。アメリカの国立がんセンターの研究によりますと、ガン予防が期待されるナンバーワンの食品もニンニク。ニンニクを加熱することによって生成されるアホエンには動脈硬化になるのを防ぎ、血圧を正常に保つようにする働きもあるそうです。
ニンニクはごく少量でもよいから継続して食べるのが理想的で、元気に長生きしてる人たちが、かすかにニンニクの香りがするのは、ニンニクパワーが健康を支えているなによりの証拠ではないでしょうか。