永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第16回 「タイは赤い長寿食なのです」

おめでたいお正月料理や結婚式などの祝いの膳に欠かせないのがタイ。タイと並んで威勢のよいのがイセエビです。 イセエビの目玉はとび出しており、この「出目」を逆さ読みして、これまた「オメデタイ」と縁起をかつぐわけです。

どちらもあざやかに赤く、この色は古くから生命に力を吹きこむパワーがあるとして、日本人は珍重してきました。タイは、魚の中では寿命が長く、この面からも祝いごとには欠かせません。

姿・味・色の三拍子は、タイの食性からきています。実は、エビ類を好み常食しているために、あの美しい赤い色が形成されるのです。赤い色素は、私たちの体の老化を 促進させる酸化を防ぐアスタキサンチンで、強い抗酸化作用で脚光を浴びています。

そこで、おすすめしたいのが「タイ茶漬け」なのです。

略して「タイ茶」と呼びますが、とにかく美味。 作り方は簡単。生醤油に少量のマヨネーズをよく混ぜてタレを作り、そこへ新鮮なタイのそぎ切りを入れ、十分ほど漬けておく。 器にご飯を盛り、その上にシソの葉のみじん切りと切り海苔を散らし、タイをのせておろしワサビを添えてから、熱いだし汁、またはお茶を注いででき上がり。

タイには血行をよくするエイコサペンタエン酸や物忘れを防ぐドコサヘキサエン酸がたっぷり。タイ茶漬けは、だれにでも簡単に作れる長寿食なのです。 アスタキサンチンの抗酸化作用を上げるためには、ビタミンCが必要ですが、それもシソの葉に含まれています。


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