永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第18回 「ナバナで春を待つ」

日本人ほど季節感を大切にする民族は少ないでしょう。春だったら、春に先がけて芽を出したり、花をつける若菜や野菜を食べて、体調をならすのです。

日本人の健康管理の知恵といってよいでしょう。そのひとつがナバナ。「菜の花」のことで、アブラナの若い蕾(つぼみ)を中心に摘んだもの。ナバナにはほろ苦い風味があって、いかにも春先の野菜らしい独特のおいしさを楽しめます。

ナバナはビタミンCの宝庫でホウレンソウの四倍近くも含まれています。ビタミンCには肌のくすみやしみといった老化を防いだり、風邪からガンまで予防するビタミンとして注目されていますが、細胞の酸化を防いだり、免疫力を強くする働きまであるのです。ビタミンCの脳内の濃度が高い人ほど不老長寿という説もあり、長寿民族の日本人にとっても注目です。

これから増える太陽の紫外線の害を防ぐカロテンも豊富。さらに若返り効果のビタミンEや骨を丈夫にするビタミンKもたっぷりです。

ナバナをさっとゆがいて水気をしぼり、マヨネーズにあえ、器に盛ったらすりゴマをかけると、なかなかの風味であり、不老長寿効果の高い一品となります。


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