永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第28回 「梅干しで、もっと若々しく」

梅干しは、実にあっぱれです。
酸味があっぱれなのです。

なめると顔面中の筋肉という筋肉が、ぎゅーっと縮んでしまいそうなあの酸っぱさ。舌の上に、梅干しのかけらをのせただけで、口の中いっぱいになるほどの唾液が湧いてくるのです。

酸味のもとはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸で、たいへん不老長寿に役に立つ。唾液の中には若返りホルモンのパロチンが含まれているのです。

梅干しの酸味は不老長生に役立つだけではなく、消化液の分泌を促して胃腸の働きをよくし、肝臓を丈夫にして血行をよくする作用でも知られています。

日本人の古くからのしきたりに「朝茶に梅干し」があります。今でも長生きしている方の中には、この風慣を身につけている人が少なくありません。梅干しを軽く焼いて身をほぐし、お茶碗に入れ、ほうじ茶や番茶などを注ぎ、フーフーとさましながらニコニコと楽しむのです。

それから朝ごはん。梅干し茶で口を潤してくれているから、何を食べてもうまい。梅干しの酸味には血行をよくして骨を丈夫にする働きもあり、皆さんとっても元気で長生き。

梅干しの果肉とマヨネーズをよく合わせ、みじん切りのタマネギを混ぜてパンなどに塗って食べる絶品の味。レモン紅茶に実によく合います。これを称して「ウメマヨ」という。


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