永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第31回 「ウドで春のエネルギーを」

「ウドの大木」といったら、体ばかり大きくて役に立たないもののことをいいます。
ウドは生長すると、2メートルにも達し、茎も肥大しますが、中が空洞なために木材としては使えないところから、 このようなことわざが生まれたようです。

ウコギ科の多年草で、野生の山ウドと栽培ものの軟化ウドがあります。いずれも香味野菜として昔から珍重されてきましたが、山ウドの方が香りも強く、アクも多く含まれています。

山菜の場合、根元が白くて太いウドも最高。山ウドが入手できたら、ナイフなどで皮をむき、細長く割って「みそマヨネーズ」をつけて食べるとさわやかな甘味があり、香りもよくなかなかの風味です。

みそとマヨネーズを半々に混ぜたのがみそマヨ。みそのアミノ酸と生きた酵素、それにマヨネーズからは物忘れを防ぐ成分として注目のレシチンもとれます。 むいた皮は捨てずにキンピラにします。

軟白ウドも同じようにして、春のエネルギーをとりこむことができます。葉っぱや芽の部分はテンプラや和えものにするとよいでしょう。

ウドには脳の血行をよくして物忘れを防ぐ葉酸やビタミンC、骨の老化を防ぐビタミンK、高血圧を予防する作用のカリウムなどもたっぷりです。


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