永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第32回 「赤い米と黒い米」

赤米とか黒米など色のついた古代の米が若い女性を中心に人気を呼んでいます。
いずれも精白していない玄米の色で、種皮の黒や赤はアントシアニン系の抗酸化成分。紫外線などによって発生する活性酸素の攻撃による、体中の細胞の酸化ダメージを防ぐ働きをしています。

黒米といっても赤い色素が濃縮されてそのように見えますが、実際は赤米です。 軽く精米すると、紫色になるため紫米と呼ばれる場合もあります。

黒米はほとんどがもち米タイプであり、紅白餅を作る場合の赤い餅のルーツと考えられます。 お祝いごとの餅は赤くするのがならわしで、古くはその場合、黒米が使われていたとみられます。

というのは、1987年に石川県鹿西町杉谷チャノバタケ遺跡から二等辺三角形のちまき状炭化物が出土しているのです。 高さが8センチほどで、米粒はつぶれた状態であり、弥生時代のちまき、あるいは三角餅、おにぎりともいうべき形であり、今から2000年ほど前のものでした。 このような形にするためには、もち米タイプでないと難しかったはずです。

黒米の場合、抗酸化力の強い色素が赤米にくらべて多く、その他は現在の玄米とほとんど同じ。 赤米はもち米タイプとうるち米タイプとあり、色素以外の栄養成分は玄米とほぼ同じ。 物忘れを防いだり、脳の老化を防ぐビタミン類が豊富に含まれています。


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