永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第33回 「島の長寿食・アシタバ」

「自分の健康は自分で守る」
そうです。健康の自己管理の時代がやってきたのです。病気になる前に上手に食べて健康をガードする。

そのためには、ふだんから自然治癒力や生命力を強くしておく必要があります。 パワフルな山菜や野菜を食べて、自然の力をとりこみましょう。
島の長寿食・アシタバ
「力」といえば何といってもアシタバでしょう。生命力がきわめて強く、今日、葉を摘んでも、明日になれば映えてくる力があるといわれ、「アシタバ」の呼び名の由来になっているほど。まさに「明日葉」で、アシタグサとかハチジョウソウともいわれています。

原産地と伝えられる八丈島を中心に伊豆諸島や伊豆半島など黒潮の流れるあたたかい海辺に自生するセリ科の植物。成長が速く、畑でも作られていますが、それでも野性味を失わないしたたかさがあります。

八丈島では、アシタバ料理が何種類もあり、島の名物になっています。独特の香気とかすかな苦みがあり、炒めものやおひたし、みそ汁の実、テンプラなどにして食べます。

アシタバはビタミンCが多くトマトよりも豊富ですし、紫外線からお肌を守るカロテンもたっぷり。ダイエット作用のビタミンB2やE、利尿作用のカリウム、抗酸化力の強い色素成分まで含まれています。
さっとゆがいてしぼり、マヨネーズにあえて、和ガラシを添えると夏をのりきる力の湧く逸品になります。


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