永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第34回 「ライスカレーは薬膳料理」

日本人はライスカレーが大好き。
今や伝統の味であり、家庭料理としてもすっかり定着し、おふくろの味にもなっている国民食です。

ご飯のほのかな甘さと、カレーの辛さが相性バツグン。食べると体中がカッカッとほてってきて、元気がみなぎってきます。体中の血行がよくなっているのです。
ライスカレーは薬膳料理
カレーが西洋料理としてインドからイギリスを経由して日本に入ってきたのは明治のごく初期ですから、100年ちょっとしかたっていません。日本に伝来したカレー料理は、すぐにご飯とドッキングしてライスカレーという料理が出現します。

カレー料理を作るためには、カレー粉の原料となるスパイス、つまり香辛料が欠かせません。

スパイスには、多かれ少なかれ、薬効成分が含まれています。カレー料理の黄色い色はターメリックでウコンのこと。ショウガ科の多年草でカレーの色づけには欠かせません。カレー粉の主原料で、20%から30%はこのウコン。古くから漢方薬や民間薬として利用されており、肝臓や胃の薬、疲労回復、老化防止などに用いられてきました。ウコンの主成分であるクルクミンには老化を促進させてしまう活性酸素を退治して、血管や脳細胞などの老化を防ぐ働きのあることも分っています。

カレーは何種類ものスパイスを混合して作られていますから、漢方薬の処方とよく似た点があります。カレー料理がよく薬膳と呼ばれたりするのも、生薬などと共通するところがたくさんあるため。

カレーにはガーリック、つまりニンニクも含まれていて強壮作用やウコンと同じように免疫力を高める作用でも知られています。さらに、コショウやチリペッパー、ショウガ、シナモンなど薬効性の高いスパイスがふんだんに用いられているのがカレー粉であり、まさに「ライスカレー」は日本人の知恵が生みだした「薬膳ライス」なのです。
かくし味にマヨネーズをちょっと入れると、味がさらにマイルドになります。


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