永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第38回 「イワシは海の美容食」

「イワシの頭は鴨(かも)の味」

古くからのことわざ。焼いたイワシのいちばん美味な部分は頭部という意味です。とくに、干したイワシをこんがりとあぶったものなどは、カモを寄せ付けないほどのうまさがあります。
イワシは海の美容食
イワシの頭のかすかな苦みが、ほどよい脂、塩味となじんで実にうまい。イワシのありがたさは、丸ごと食べられる「一物全体食」にあります。
いくらマグロがうまいからといっても、頭から尾までそっくり食べられるわけにはいきません。骨や頭部などを除去して、肉の部分だけを食べる魚を「白米」とすれば、イワシは「玄米」といってよいでしょう。

イワシには新しい細胞をつくる上で欠かせない良質のタンパク質をはじめ、脳細胞や体細胞によい脂質、ビタミンA、B類、D、E、カルシウム、鉄分、亜鉛、そして核酸など多彩な成分が豊富に含まれており、まさに海の「玄米」。

イワシの脂質には、記憶力や集中力、学習能力を高め、物忘れや寝たきりになるのを防ぐ成分、さらに血液をサラサラにして血栓の発生を予防する上で効果の高い成分なども豊富に含まれています。含有量の多いカルシウムはイライラを防ぎ骨を丈夫にしてくれるのです。
こうみてくると、イワシは若さを保ち長生きするためのサプリメント。海の美容食。

おすすめは、イワシを叩いて作ったつみれ、あるいはさつま揚げ。おでん風に仕上げるとイワシの成分が丸ごととれます。


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