永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第40回 「レモンで風邪退治」

古代ギリシャの医師であるヒポクラテスは、「汝の食物を薬にせよ」といったそうです。中国には古くから「医食同源」という食事法があり、江戸時代の養生学の大家である貝塚益軒は、「薬補は食補にしかず」といっています。

生命を養い健康を保つのは、ふだんに口にしている食事であり、薬よりも大切とう意味になります。そのためには健康力を高める必要があります。老化を促進する活性をやっつける成分の多い食物を毎日しっかりとるのです。

冬は風邪の季節。ビタミンCをとって、免疫力を強くしましょう。そこで、レモンにご注目。ビタミンCの代名詞のようなフルーツなのです。
レモンで風邪退治
なにしろ、100グラムの中に100ミリグラムと多く、ミカンのほぼ3倍。ビタミンCはしみやそばかすなどを防いで、色白の美しいお肌をつくる上で重要な役割を果たしています。

ビタミンCの働きは美容にとどまらず、病気に対する抵抗力を強化して風邪を予防したり、ガンや動脈硬化といった生活習慣病の原因となる活性酸素の除去などにも、強いパワーを発揮。酸っぱさはクエン酸で、疲労回復や肩こりを改善するのにも薬に立ちます。

レモンにはヘスペリジンと呼ばれる苦みの成分もあり、毛細血管を上部にして血行をよくする働きがあり、紅茶や料理に用いてインフルエンザの季節をのりきりましょう。


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