永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第55回 「土手のひだまりのフキノトウ」

どこで何がおきてもおかしくない時代になりました。私たちは、もっとも進んだ文明国で生活しています。

とっても便利な世の中です。しかし、自然に潜む巨大なエネルギーの前には無力でした。 福島県の海の近くにあった私の故郷も、今回の震災にあいました。 なつかしい風景はもう記憶の中にしかありません。

日本はどこへ向かうのでしょうか。日本人が風土の暮らしの中でつちかってきた、伝統の知恵の見直しが重要になるのは間違いありません。春夏秋冬のそれぞれの自然のリズムに合わせた生活。

昔はみんな貧乏でした。しかし、みんなニコニコ。何となく幸せ。欲をかかないから、不満なんか無い。私はこれから、昔のように「ニコニコ貧乏」生活しようと決心しました。電気をこまめに消し、なるべく歩きます。
土手のひだまりのフキノトウ
そして、免疫力を強くして病気にかからないよう、いっそう食事に気を配ります。まず季節のものを中心に食べて、体の細胞の酸化、つまり老化を防ぎ健康の管理をします。

昔の人はいいました。「初物を食べると七十五日長生きできる」。これこそ、食物による体調管理の知恵といってよいでしょう。

土手のひだまりには、もうフキノトウが芽生えています。フキノトウのほろっとした苦味はポリフェノールの 一種で体細胞の酸化を防ぎます。免疫力を強くするビタミンCや若さを保つビタミンE、カロテンなどもたっぷり。てんぷらや油いためにして春という季節の力を頂戴いたしましょう。


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