第59回　「黒ブドウで100歳の夢」

節電と酷暑の夏でした。季節は移り秋。朝夕涼しくなると、食欲がもりもり。しっかり食べて、風邪のはやる冬に備えましょう。小太り位が、いちばん免疫力も強くなるそうです。

秋は、ダイエットも休戦の季節。駅前のフルーツ屋さんやスーパーの果物売り場には、大粒のブドウが山ほど並んでいます。
ブドウには、ブドウ糖や果糖など自然の糖質が多く、甘味の強い秋のくだもの。ビタミンCやB1、E、カロテン、それに老化をを防ぐ抗酸化成分もたっぷり。

イギリスでは熟したブドウのしぼり汁を「マスト（実行しなければならない）」と呼び、疲れたときとか、病気になったときの回復力強化などに用いるそうです。
このブドウやブドウ酒、しぼり汁などに含まれているレスベラトロールという成分が、今もっともホットな話題になっているのです。
抗酸化成分の一種で、不老長寿のサプリメントとして脚光を浴びている。老化をおくらせ、寿命をのばすサーチユインという長寿遺伝子が最近発見されましたが、ふだんは眠っているこの遺伝子を目覚めさせる働きをしているのが、ブドウの皮の部分に多いレスベラトロールといわれているのです。
サーチユインをうまく活用すれば、100歳も夢ではないというのですから、注目されてもふしぎではありません。黒ブドウ系の果皮に多く、動脈硬化や物忘れなどを防ぐ効果も期待されています。