永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第69回 「野菜は寒くなる前のお守り食」

野菜は、野の「菜」のこと。
「菜」は「おかず」という意味で、奈良時代の『万葉集』でも、朝食のおかずのことを「朝菜(あさな)」と呼んでいます。
ちなみに「夕菜(ゆうな)」という使い方もあり、こちらは夕食の「おかず」という意味。
野菜は寒くなる前のお守り食
「菜」の本来の意味は、食用野草とか山菜、野菜のことですから、日本人の食事は古くから野菜の比率が極めて高かったことを示しています。
その位、日本人は植物性の材料で作られた料理を大切にする民族でした。
古代のヤマタイ国の女王ヒミコで有名な『魏志倭人伝』にも、当時の人たちは長生きとあり、別の記録に「菜茹(さいじょ)」を食べていると出ていて、この料理が長寿と関係がありそう。
「菜」は野菜で、「茹」は煮るですから野菜汁を意味し、現在のみそ汁のルーツみたいな料理。
野菜汁や野菜料理、漬物などはやがて和食の土台になっていきます。

最近では、野菜を食べる量と寿命は比例するといわれ、 野菜をしっかりとることが健康長寿の常識になっています。
ニンジンのカロテンをとって、アンチエイジング。大根おろしで胃を丈夫に。 ショウガの発汗作用で低体温を防ぐ、さらにネギのみそ汁で風邪予防など、 野菜は古代から寒くなる前に食べて免疫力を強くする「お守り食」と覚えておきましょう。


Recipe Search お好みレシピを見つけよう!

カテゴリー検索

ジャンル 調理時間 カロリー
※1ヶ所だけの選択でも、3つの要素を組み合わせても
レシピを検索できます。

フリーワード検索
※全角のひらがな、カタカナ、漢字でご入力ください。