第71回　「黒ゴマでいつも若々しく」

「転ぶな、怒るな、風邪引くな」
昔からいわれてきた、長生きするための三条件です。
人間は、刻々と年をとります。
若い若いと思っていた時はあっという間に去り、気付くといつの間にか頭頂は薄くなり、しわも増えてがっかり。

年をとるにつれて転びやすくなるし、怒りっぽくもなります。
免疫力もダウンしますから、風邪も引きやすくなります。
風邪は万病のもとです。油断できません。

転ぶと骨折しやすいのが日本人。骨の材料として大切なカルシウムが、慢性的に不足しているからです。

とくに、年をとってからの転倒はこわい。
お年寄りばかりではありません。子供の骨折も増えているのです。
子供の場合、もちろんカルシウム不足もありますが、運動不足によって骨格がもろくなっているのも問題。

「転ぶな、怒るな、風邪引くな」対策にぴったりなのが黒ゴマ。
まず、カルシウムの含有量が驚くほど多く、100グラムの中に1200ミリグラムも含まれているのです。
成人の一日の必要量は平均して600ミリグラム位のものですから、その二倍ということになります。

カルシウムは精神安定効果も高く、イライラや怒りっぽくなる心をなごやかにしてくれます。
ビタミンB類やE、それに良質の脂質やタンパク質も多く、体力を強化して免疫力も高めてくれます。

しかも、抗酸化成分のセサミンも豊富ですから、老化防止にも役立ちます。
ご飯にたっぷりかけて食べることによって、風邪に負けない健康体にいたしましょう。