日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。
第72回 「もっと美しく 豆乳の美肌効果」
病気になる前に、ふだんの健康管理が大切なのはいうまでもありません。健康のかなめは食生活です。
食べ物、飲み物による健康の維持に関心を持つ方が増えています。そのような時代背景もあって、大豆のミルクといわれる「豆乳」も、健康ドリンクとしてすっかり定着しています。
朝ご飯の時に豆乳を飲む方も、増えているそうです。豆乳の原料の大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど、良質なタンパク質の定番。なにしろ、大豆の35%がアミノ酸バランスのよいタンパク質なのです。
大豆を水に浸してから加熱し、絞っておからを除いたのが豆乳で、色といい、のど越しといいまさにミルクです。
タンパク質に加えて、ビタミンやミネラル、さらに機能性成分も豊富。そのひとつが女性ホルモンに似た作用を示すイソフラボンで、女性の更年期におこりやすい諸症状や骨密度の低下を改善する効果が期待されています。つまり、イソフラボンには、カルシウムの流出を防いで、骨粗鬆症の予防に役に立つのです。イソフラボンには抗酸化作用もあり、体内年齢の若さを保つ上に、ガンの予防にも期待されています。
さらに注目されるのは、脂質の代謝を促進するサポニン、そして、物忘れを防ぐ働きが脚光を浴びているレシチン。ビタミンでは骨を丈夫にするビタミンK、そして若さを保つビタミンEなどです。まさに、長生き時代の健康ドリンクといってよいでしょう。