日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。
第73回 「ブタ肉のショウガ焼きで頭イキイキ」
ブタ肉料理はいろいろありますが、簡単にできて、ご飯との相性がバツグンなのがショウガ焼き。
ブタ肉には、良質のタンパク質がたっぷり。
その上、脳の働きに欠かせないビタミンB1が、牛肉の10倍以上も含まれているのです。
ご存知のように、脳はエネルギー源としてブドウ糖を大量に消費します。
そのブドウ糖は、ご飯に含まれている炭水化物が、体の中で消化され、分解されて作られます。
ブドウ糖が、脳のエネルギーになる時に欠かせないのがビタミンB1。
したがって、B1が不足すると、脳が必要とするエネルギーが十分に得られなくなって、脳の働きもダウンしてしまうのです。
超情報化社会の中で、競争に走り回っている現代人の脳は、疲れ果てているのではないでしょうか。
そのような私たちをなぐさめてくれるのがブタ肉のショウガ焼きと、ご飯なのです。
ブタ肉のタンパク質と、ビタビンB1、そして、ご飯の炭水化物、ブドウ糖。
すべて脳に力を与えてくれます。
さらに、脳をはじめ体中の血行をよくしてくれるショウガがついているのです。
辛味成分のジンゲロンやショウガオールが、体を温めて血液の循環をよくし、新陳代謝を活発にして、脂肪を燃焼させなどの働きがあります。
最近は低体温や冷え性の方が増えているようですけれども、そのような場合でも効果をあげるのが、ブタ肉のショウガ焼きです。