なすってどんな野菜??
炒める、焼く、煮る、揚げる、漬けるなど幅広く使える「なす」は、6~9月に旬を迎えます。
昔から体を冷やす働きがあると言われ、体の内側の余分な熱を取って夏バテやほてりを予防する効果があります。
なすの栄養
95%以上が水分であまり栄養がないと思っている方も多いですが、なすの皮の紫色の部分にはポリフェノールの一種でアントシアニン系色素の「ナスニン」という成分が含まれています。
「ナスニン」は、活性酵素の働きを抑える効果があり、動脈硬化や高血圧の予防など老化防止にいいと言われています。

選び方のポイント、調理のコツ、保存方法
◆美味しい「なす」の見分け方!
1. 表皮がなめらかで傷がなく、つややかな光沢のあるもの
2. ヘタの切り口がみずみずしく、ガクの部分についているトゲが痛いくらいのものが良好
※新鮮でないものは、ヘタが茶色っぽくなり、トゲがなくなります。
3. 表皮の紫紺色がしたたるほどに鮮やかで、全体に張りのよいものを選びましょう。
※紫紺色の薄いものは、日光不足が原因です。ときどき表皮が茶色に変色したものが見られますが、このタイプは皮が固く、果肉に種が多い事があるのでご注意ください。
◆なすの調理のコツ!
1. なすの変色を防ぐには?
なすは果肉の組織が粗く、空気とふれるとポリフェノールの働きで変色してしまいます。黒くなるのを防ぎたい場合は、調理する直前に切り水にさらしましょう。
(※変色が気にならない場合は、そのまま使用しても問題ありません。)
切った後に少量の塩をふり、しんなりさせ、水分とアクを出す方法もあります。
2. 炒めるときのポイントは?
かくし包丁で切り目を入れると、中まで火が通りやすくまんべんなく加熱できます。
3. 揚げるときのポイントは?
揚げなすを作るときは直前にカットし 、皮を下にしてあげると鮮やかな紫色に仕上がります。油を吸いすぎないよう、高めの温度ですばやく揚げるのがポイントです。揚げた後はキッチンペーパーで余分な油をふきとりましょう。
◆なすと相性のよい素材
なすはスポンジのようにうま味を吸い込むので、肉類などうま味の強い食材との相性がよいです。
味付けには、味噌がおすすめ!サラダカフェのレシピの中からおすすめの「なすレシピ」を紹介します。
【なすと肉味噌ごぼうのピリ辛サラダ】
豚ひき肉のうま味をぐんぐん吸い上げ、とろけるような食感のなすに、ごぼうや人参を加えたおかずサラダ。上に乗せた半熟卵とよく合います。ご飯がどんどん進みますよ。なすの色素ナスニンには、豚肉のあぶらが酸化するのを防ぐ嬉しい働きがあります。是非、ご家庭でお試しください。
◆保存方法
水分が蒸発しやすいので、1個ずつ丁寧にラップし、冷蔵庫の野菜室へ保存してください。保存温度が5℃以下になると身が縮んでしまうので、低温での保存は向きません。なすはあまり保存のきく野菜ではありませんから、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。購入してから3~4日で食べてしまうのがベストです。
また、煮込み料理など調理したものは冷凍保存できますが、生のままや、焼いただけのものは冷凍保存できません。
なすのことわざ【一富士ニ鷹三なすび】
初夢に見ると縁起のいいものの代表。「一富士ニ鷹三なすび」のいわれには諸説あり、「なすは非常に高価だったため 富士と鷹となすという「高いもの」を揃えた説、徳川家康のあげた駿河の特産を集めた説、「なす」=「成す」につながり縁起がよいものとする、3つの説があるといわれています。
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