大根は、いつ日本に伝わった?
大根は、中国から日本に伝わり、各地に広まってさまざまな品種が生まれました。
日本最古の書物「古事記」にも記載があり、春の七草の「すずしろ」として親しまれてきました。
大根は、季節ごとに旬の産地が異なります。
春大根(3~5月)の収穫量・出荷量の1位は千葉県、夏大根は北海道、秋冬大根は千葉県・宮崎県・神奈川県です。

大根のしくみ
大根はもともと冬の野菜。冬は糖度を増して種を守り、夏は腐らないよう辛みを持つようになっています。大根の95%以上は水分で、寒くなるほど凍りやすくなります。凍ってしまうと大根自身がダメになってしまうので、凍らないように糖分をため込む性質があります。冬の大根は、気温が低く霜が当たることで甘味がぐんと増すので、冬に収穫された大根は、甘いというわけです。
大根の栄養素
根の部分は95%が水分で、消化酵素のジアスターゼ、胃液の分泌を促進してくれる辛み成分のアリル化合物が豊富に含まれています。これらの成分は、消化を助け整腸作用があるとされています。ジアスターゼは熱に弱いので、大根は生のまま食べるのが効果的です!
ビタミンCやB2も豊富で美肌効果も期待できます。特に大根の皮の部分には中心部の約2倍のビタミンCが含まれているので、皮はなるべく薄くむいて使うように心がけましょう。
葉の部分は、カロテン、ビタミンC、カルシウム、食物繊維が豊富な緑黄色野菜です。葉は、炒めたりおひたしにしたりするとおいしくいただくことができます。 また、刻んで絞った汁でうがいをすると風邪予防にもなるといわれています。大根を購入したら葉の部分まで大いに活用しましょう!!
大根 調理のコツ、保存方法
ずっしりと重いものを選び、保存は冷蔵庫で!
●選び方&保存方法
葉の色が緑でみずみずしいものを選びましょう。葉が黄色いものは古くなっている証拠です。ヒゲ根が少なくハリとツヤがあり、ずっしりと重みのあるものが美味しい大根です。是非、スーパーでお試しください。
大根を入手したら、まず葉と根を切り分けましょう。葉から水分がどんどん蒸発するので、すぐに切り分け別々に保存するのがポイント!使いかけや葉と切り分けた大根は、ラップで包み、冷蔵庫で保存します。
自然に近い状態におくことも、鮮度を保つコツのひとつ。畑で栽培されていたときのように立てて保存しましょう。1本丸のまま保存する場合は新聞紙に包み、冷暗所で保存しましょう。葉は、切り分けた後に茹でて冷凍保存するのがおすすめです!
料理に合った部位を使おう!
●調理のコツ
大根は上の方が甘く、下に行くほど辛みが強くなります。調理方法に応じて、使う部位を選びましょう。葉に近い首の部分は甘みが強くやや固めなので、おろしやサラダにおすすめです。おろすとビタミンCが減少するので、酢を加えるとGOOD。やわらかい中央部分はおでんや風呂吹きなどの煮物向き。先端部分は辛さを活かして、薬味などに使いましょう。
