ゴーヤ(にがうり)ってどんな野菜?
沖縄地方の野菜として有名だった「にがうり」もここ数年、全国で人気の夏野菜になりつつあります。サラダはもちろん、和え物や炒め物など、料理の幅が広く、あの独特の苦みがクセになります。
ゴーヤの栄養
ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの栄養成分も豊富で、暑さによる疲労から体を守ってくれます。ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいので、肉や卵などのたんぱく質とともに炒めたり、天ぷらにするのもおすすめです。
●発見!ゴーヤの苦み成分には、こんな効果がありました。
苦味成分は「モモルデシン」といい、胃液の分泌を促して食欲を増進させるだけでなく、血糖値の降下にも効果があります。
●白いゴーヤを知っていますか?
緑色のゴーヤに比べて苦みが少なく、サラダゴーヤとも呼ばれ、生食に向いています。この白いゴーヤは、老化の原因といわれる活性酸素の活動を抑える力が普通のゴーヤの数倍もあるのです。いつものゴーヤを白いゴーヤに変えてみるのもよさそうですね。

選び方のポイント、調理のコツ、保存方法
◆美味しいゴーヤの見分け方!
1. 緑色が濃く、イボが密集しており、ハリとツヤがあるもの。
2. ずっしりと重量感のあるもの。
◆ゴーヤの苦みを和らげるコツ!
・縦半分に切った後、スプーンなどで丁寧に中のワタを取り除く。
・薄めにスライスしたり、塩もみする
・熱湯をかけたり、ゆでる
・炒める
ゴーヤの苦みは、わたと果肉の部分に強くあり、調理の前の下処理がゴーヤの苦みを和らげるポイントです。またしょうゆやおかかとの相性がよく、かつおのうまみが、ゴーヤの苦味を食べやすくしてくれます。
<おすすめレシピ>
◆保存方法:ゴーヤの保存は、わたを取る or 取らない?
ゴーヤは、中の白いワタから腐り始めるので、種とワタをきれいに取り除いてから、水気を切ってラップをして冷蔵庫で保存します。
乾燥に弱いので、野菜袋かビニール袋にいれたり、濡らした新聞紙に包んで冷暗所に。ワタ付きで保存もできますが、すぐに使い切ってください。
参考文献:『からだにおいしい 野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)