この花はどんな野菜になるでしょう?
この野菜が好きな動物がいます。
それは、馬とうさぎ。
もう、わかりましたか?
答えはイラストをクリック!

この花を知らない人が多いのには、理由があります。
答えは、にんじん。にんじんの花があまり知られていないのは、花が咲くと、にんじん自体が硬くなってしまって食べられなくなるから。花咲く前に地面から引き抜いて出荷してしまうからなのです。こんなに可愛らしい花なのに、めったにお目にかかれないとは残念ですね。
カロテンという栄養素は、にんじんから名前をもらいました。
にんじんは、根菜の一種ですが、その中でも珍しい緑黄色野菜です。カロテンと言う栄養素の名前は、にんじんの英語名「キャロット(Carrot)」に由来しているくらい、にんじんは、カロテンの含有量が多い野菜なのです。カロテンは、体内でビタミンAに変わるといわれていて、にんじんを約50グラムも食べれば、成人に1日に必要な量のビタミンAを摂取することができるのです。
にんじんの歴史~山の南斜面と北斜面が分けた、大移動!
原産地は、アフガニスタン。山がちな地形のアフガニスタンでは、山の南斜面と北斜面では日当たりや気温が違うため、北側では黄色いにんじんが、南側では赤や黒紫のにんじんが野生していたのだそうです。
13世紀になって北側の黄色い人参がヨーロッパに伝わり、オランダで品種改良がすすんで、西洋系「カロチンにんじん」が生まれました。その西洋系は、直接ヨーロッパからとアメリカ経由の2ルートで、日本へたどり着きました。
一方、南側で育った品種は、東洋系にんじんとして、インド、中国を経て日本に入ってきました。現在、京にんじんともよばれている関西の「金時にんじん」がそれです。先が細く、深い紅色をしています。

にんじんの効果的な食べ方、調理方法
カロテンは油に溶けやすい物質です。バターや油といっしょに調理すると、カロテンの吸収利用が促進されます。ですから、グラッセ、きんぴらや精進揚げなどは理にかなった食べ方なのです。また生食するときも、ドレッシングやマヨネーズなどでオイルコーティングすると良いでしょう。