やさいde
日本史クイズ

たった一音!
「き」と呼ばれていた
野菜は?

ヒントは、生では薬味として大活躍!焼き鳥では鶏肉と一緒に串に刺す…アレです!

答えはイラストをクリック!

クイズの答え

寒さから、名前が変わりました。

ねぎは、古くは「葱(き)」の一音でした。「ねぎ」と呼ばれるようになったのは室町時代の後半から。関西より伝わった「葱(き)」が、江戸や関東以北では寒さによって葉の部分が枯れることが多く、いつしか土に埋まっている白い根に近い部分を食べるようになったそうです。そのため、「根の葱」から「ねぎ」と呼ばれるようになったと言われているんですよ。

西の青い部分も関東以北でよく見られる白い部分も、どちらも「葉」。

「一文字草」とも呼ばれていました。

「き」と呼ばれていた時代のねぎの別名は、「一文字草(ひともじくさ)」。室町時代の宮中に仕える女官たちが使った「女房言葉」です。
女官たちは、物事に「お」を付けたり(「おでん」「おかず」もここからきています!)、語尾に「もの」や「もじ」を付けたり(「青もの」「しゃもじ」など)して、女房言葉に言い換えて、会話をしていたそうです。
江戸落語『たらちね』では、丁寧すぎる言葉づかいの新妻が、ねぎを「一文字草」と呼ぶシーンがあります。

女房言葉がいくつあるか判りますか?

魔除けの野菜でもありました。

ねぎは、もともとは中国西部原産の植物で、日本には8世紀、遣唐使の時代に渡来しました。ねぎ独特の強い匂いが厄を払ってくれるとされ、神聖な野菜として、平安時代には、大嘗祭などの儀式の時に宮中の食膳に供されていました。
欄干や橋などの柱にある飾り「擬宝珠(ぎぼし)」は、ねぎ坊主をかたどったものと言われ、ねぎの匂いが魔よけの効果があると信じられていたことから作られたという説があります。

「擬宝珠(ぎぼし)」とねぎぼうず、似ていますね!

昔は風邪をひいたら首に巻いた?

ねぎの辛味や匂いの正体は、硫化アリルのアリシンという成分です。食欲を増進させ、血行を促進し、身体を温める効果があると言われています。また、ねぎに含まれるネギオールという成分には、殺菌、発汗、解熱作用があり、風邪予防に適しているそうです。
ところで、昔は風邪をひいた時、長ねぎを首に巻くと良いとしていた地域があったのだとか。首に巻いて治るのかどうかはわかりませんが、ねぎが弱った体に元気をくれる野菜であることは、今も昔も同じなのですね!


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