科学の研究
マヨネーズで自由研究
マヨネーズの秘密を探る!
互いに交じり合わないもののたとえとして、「水と油」ということわざを知っていると思います。水と油を容器に入れ、どんなにかきまわしても、時間がたつと水が下に、油が上にというように分離してしまいます。
水に似た性質の酢と油を混ぜ合わせても、水と油のように分離してしまいます。
しかし、酢と油に卵黄を加えたマヨネーズの油と酢は分離しません。
これは、卵黄の中に、水とも油とも仲良くできる成分(レシチン)が入っているから。
どちらとも仲良くできる成分を「界面活性剤(乳化剤)」といい、この成分によって酢と油が結びついた状態(酢の中に油が分散した状態)を「乳化」といいます。
マヨネーズは、卵黄によって酢と油が仲良くなったものというわけです。
宇宙では、ドレッシングを振る必要がない?
重力のある地球上では、重いものは下に沈み、軽いものは上に浮きます。ご家庭でドレッシングを作ってから放っておくと、油より重たい酢が下に、酢より軽い油が上に分かれますよね?
しかし、重力がない宇宙は無重量状態なので、酢と油の重さに違いがなく、上下に分かれないそうです。ですから、宇宙ではドレッシングを振る必要がない!のです。
マヨネーズの作り方を科学目線で説明します!
新鮮な卵で、出来たての美味しさを♪
手づくりマヨネーズ
卵黄...1個
酢...大さじ1と1/2
練り辛子...小さじ1
塩...小さじ1/2
サラダ油...1カップ
1...ボウルに卵黄、塩、練り辛子をホイッパーで混ぜる。
はじめに卵黄と練り辛子で界面活性剤を作り、乳化を早める塩も混ぜ合わせます。
2...混ぜながら酢を加える。
卵黄の水と結びつきやすい性質を利用して、卵黄と酢をなじませます。
3...混ぜながら、(2)に少しづつサラダ油を加えていく。
次に、卵黄の油と結びつきやすい性質を利用して、酢と油を少しづつ結びつけていきます。しだいにトロ〜リと乳化してきますよ♪
・完成すると100cc~150ccくらいになります。
・量が多い場合、少ない場合は比率が変わらないように等倍、等分して下さい。
・計量カップ200cc、大さじ15cc、小さじ5ccとして計算しています。