科学の研究
コップ1杯の牛乳や豆乳で
チーズを作ろう!
チーズは、牛などの乳から作られます。なぜ、液体から固体のチーズができるのでしょう?
今回は、カッテージチーズ作りをします。実験の後は…美味しくいただきましょうね!
成分無調整の牛乳または豆乳...200ml
レモン汁、または酢...15ml
塩...少々
牛乳か豆乳を鍋に入れて弱火で温め、沸騰する寸前で火を止めます。
レモン汁(または、酢)を加えましょう。しばらくすると、黄色い液体ともろもろとした白っぽい固体に分離します。(レモン汁だけの場合、はっきり分離しないことがあります。)
10分ほどしてから、厚手のキッチンペーパーやコーヒーフィルターにチーズをあけ、水気を切ります。水分をある程度残しておくと、柔らかいチーズに仕上がります。塩を少々加えれば完成です。
実験の後、マフィントーストにのせて、ハチミツをかけて食べましたよ!
●実験した人のおすすめは、レモン汁とりんご酢を半々にする配合。早く固まり、酸味も穏やかに。
チーズができるしくみ
わたしたちの体にとって欠かせない栄養素のひとつタンパク質。
カッテージチーズ作りは、酸を加えると固まるというタンパク質の性質を利用しています。
牛乳や豆乳はおもに乳固形分と水分に分けられ、乳固形分の中にタンパク質が含まれています。タンパク質は、pH値が4.6以下になると固まり、水分と分離する性質があります。
レモン汁や酢のpH値は約2から3なので、牛乳や豆乳のタンパク質が固まり、チーズになるのです。
pHって何?
酸性・アルカリ性には、弱いとか強いとかいう度合い(強さ)があり、度合いを表すのに、pH(ピーエッチ、またはペーハー)と呼ばれる数値を使います。
pHとは酸性からアルカリ性の間に0~14の目盛りをつけて、酸・アルカリの度合いをその目盛りの数字で表すもの。pH7を中性とし、それ未満を酸性、それより大きければアルカリ性としています。
残った液体も、「乳せい」といって栄養たっぷり。ジュースに入れるなどしていただきましょう!タンパク質、ビタミン、ミネラルなどがたっぷり含まれているんですよ。